音楽について

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ぼっち・ざ・ろっくの話

久しぶりにアニメを見ました。

 

巷ではぼっち・ざ・ろっくというアニメが流行っているそうで、とうの昔にアニメなど熱心に見なくなった自分は「けいおん!リバイバル的なものだろ」と決めつけて知らないふりをしていました。

 

つけっぱなしだったテレビを見たらたまたま最終回で、「星座になれたら」が流れた瞬間に全話見ないといけない気がして1日で一気見しました。

 

自分も昔オリジナル曲を主体としたバンドで活動していたことがありました。なので劇中の描写にはすごく現実味を感じました。初めてのバンドの非融合感、ステージ上での感情、自作品に対する不安など、ネガティブな側面の描写がピックアップされていてバンド立ち上がり期の前途多難な部分に共感せざるを得ませんでした。バンドは本気でやればやるほど苦しいものです。

 

ここから自分語りになりますが、前述の通り自分もバンドをしていました。ポジションとしては作詞作曲リーダーなので全員足して割ったような感じです。先駆者に追い付こうと頑張りましたが、周りが見えておらず結果的にバンドの空中分解を起こして解散しました。当時のメンバーはどこで何をしてるかは愚か、解散以来会ったことも話したこともありません。

 

作中の流れは自分の辿った道とは面白いほど真逆で、まるで自分自身の「あの時ああしていたら」を具現化しているんじゃないかとさえ思えました。

あの時もっと周りが見えていたら、あの時停滞した空気を吹っ飛ばすような一発をぶちかませていたら、あの時適切な言葉をかけることができていたら…と今となってはどうしようもないことを、結束バンドの面々が気持ちいいほど乗り越える姿が自分の軌跡のifストーリーのようでした。

 

自身が「何者」なのかを掴めたぼっちちゃんと掴み損ねた自分、対比するとコンプレックスを呼び起こしそうなものですが不思議と清々しいです。人は自分の知らない結末を追い求めるので。

 

二期はまだですか?ぼくはぼっちちゃんが音楽性の違いとか漠然とした活動による停滞とか失踪とかジストニアとかレーベル内対立とかで苦しむところを早く見たいのでなるべく早くお願いします。